ある人の死

yuu11152009-09-26

昨日ある方が亡くなった。
まだ若くしての死でした。
その方と出会ったのは三年くらい前だったと思う。
その時のその方は主任という役割を任されいつも鎧を着た戦士のように見えた。相談を持ちかけても役割を優先させた言動で防衛目立ち心地よい関係にはなり得なかった。

しかし、この半年、その方の態度、雰囲気は激変した。身体は3分の2に痩せ細り、以前に身体一面を覆っていた鎧は姿を消していた。精気に乏しくみえた。

以前は主張しかなかった人との関わりも変化し、じっくり時間をかけ相手の想いを感じとり、寄り添う姿が伺え信頼できる人物へと変化していった。

癌だった。

以前は晩年のような人物であったとその方を古くから知る人は話していた。

なにがこのような変化を与えたのか。社会における役割なのか。
役割は多くの場合、人を成長させる。しかし、多くの場合、その人の本心を隠し、結果その人の良さを消してしまうもの様に思います。
しかし、本来は役割そのものの影響ではなく。役割を担ったものの気負いからなるものだと思う。

死期というもの以外に役割の呪縛を解く方法がなかったかと…それが悲しい。

出会って3年。大変お世話になりました。心からご冥福をお祈り申し上げます。